寒くて暑いイリノイ州の日々

アメリカに来てから30年。老親の為に日米間を行ったり来たり。

実家あるある

今、日本の実家にいる。2022年のクリスマスの前からいるから、一ヶ月の実家滞在だ。何で来ているかは後日書く事にして、今日は「正月の後の実家あるある」を書きたい。

私の父は埼玉の田舎農家出身で、正月には田舎から餅が送られて来る。私が生まれる前から、それこそ、親父が母親と結婚して埼玉を離れた頃から送ってきてるのだろう。昔は、私も柔らかい餅が美味しくて喜んでいたが、今となっては年寄り二人の家にはこんなに要らないだろう、と思う量を送って来る。小さい真空パックの切り餅を買っても、二人で食べきれない出来ない消費量だからね。今年も毎日お雑煮にしたり、力うどんにしたり努力はしたのだが、残った。無理もない。

今日、何気なく餅の方に目をやったら、カビが生えていた。ポチッとじゃなくって、「これって青のりが入った餅?」って言うくらい、しっかりはっきり生えていた。それを、戦中育ちの親父は「こそげば大丈夫」と言う。言っても聞かない頑固者の父に、私は「一応言っておくけど、カビって根が張っていてこそげても根が残っているんだよ」と、ついでに「カビと言っても色んな種類があって、身体には毒なんだよ」とも。そうしたら、案外と簡単に「捨てなきゃダメかなぁ」と言って表に行った父。「へぇ、やっぱり長生きしたいのかなぁ」なんて思ったが、ちょっと質問があって後を追ったら、表で餅を洗ってるではありませんか。しかも、きったないシャベルでカビをこそげ落とそうとしているし。そこで私は何も見なかった振りをして、聞きたかった事を聞いて何も言わずに家の中に戻った。

私も良い年だし、なんか私よりも長生きしそうな父親の姿を見て、食べて具合悪くなっても本望だろうな、と思う境地に至った今日。

あと何日で、我が夫と子供に会えるのか、指折り数えている。