寒くて暑いイリノイ州の日々

アメリカに来てから30年。老親の為に日米間を行ったり来たり。

いつも新しい編み物を始めたくなる件

この間、毛糸のお店で送料が思いっきり安かったので、衝動買いをしてしまった。

$50以内で済んだし、ウールの毛糸を沢山買えたので、良しとしよう。

困ったのが、この新しい毛糸でセーターを編みたくなった事で。

未だに終わらせていない編んでいる途中のモノが結構あったりして。困った。

 

今日は、編み棒の入れ物を作っていた。

自分で適当に長さを測って、頭の中で設計して、思いっきり時間を忘れて縫っていた。

かなり気持ちよかったな。

ポンコツ車

2021年に買った2014年の車のオイルチェンジに持って行った。

初めてのオートマで、なんかシフトが遅いし、ギアが変わるときにガクガクするのを、ディーラーの人に言うと、「え?」って感じで雲行きが怪しくなった。担当のJuan曰く、「CVTと言うトランスミッションはバラして直すのは不可能ではないけど難しく、普通は丸ごとすげ替えで、$7000くらい掛かる」。 なんじゃ、そりゃ?? ほんまかいな?? その上、「マニュアル乗れるんだったら、マニュアル車の方がいいよ」と宣った。はい、オートマなのは、うちの子が万が一、「免許取る」と言った時のためで、私はマニュアルの方がいいんだけどね。ともかく、また車探しの始まり。はっきり言って、今の世の中、中古車探しは面倒臭いのだけど、仕方がない。この土曜日に売って買ってと忙しくなりそうだ。

分かり合えない悲しさ

私の住んでいる市の話ですが、大都市から車で三〇分ほどの距離なので、いわゆるベッドタウンでしょう。電車も走っていて、なかなか便利な所です。そこで、今日、フロリダの州知事が演説を行なっていまして、今日はメディアも住人も盛り上がっている訳です。

盛り上がっている理由は、このフロリダ州知事のロン•ディサンティスと言う人が色々と癖のある人だから。次のトランプ?とか言われている人で、LGBTQ、中絶(条件あり)、落ちこぼれのいない学校教育、などなど、色々と反対しているんですね。アメリカはいまだに南北で色々と違った価値観があるのですが、変化を嫌う保守派が多いのが南側。と言うわけで、トランスジェンダーである私の子供はフロリダは海が綺麗で好きだけど、政治が受け付けないという所なんですね。まぁ、この人がイリノイ州で政治家としてどうこうする訳では無いんですが、最近問題のありすぎるシカゴ警察官達への演説という事で、盛り上がっています。

この盛り上がり方をみて、本当に分断は大きいな、と思いました。お互いに「嫌悪」が先に立ってしまっていて、どちらも歩み寄れない。私も実際に、デイサンティスの主張を読んだ後に嫌悪感しかなかったのですが、保守派の人は「彼はLGBTQを嫌っていない」と主張するんですね。どこをどう見たら嫌っていない、と言えるのか解らず、お互いに平行線になる訳です。

まぁ、上手いことやってる振りしていたアメリカ人も、蓋を開けてみたら実は違ったっていう所でしょうか。

落ち込むから政治の話はしたくなかったのですが、あと一歩で自殺していたかも知れない大事な我が子が、トランスジェンダーだからと差別されるのは見ていられません。と言う訳で、失礼しました。

差別とか、差別された気分とか

かなりヘビーなタイトルだ。

アメリカで30年も暮らしていれば、もちろん差別をされた事はある。それは私の見かけだったり、拙い英語のせいだったり。一度、東海岸のケンタの店内で罵られて、泣きながらチキンを食べた事もある。何故か東洋人『女』の私だけがターゲット。お店の人も庇うでもなく、「もういいじゃない」と言ったくらい。あれから数十年、今はすっかり溶け込んでしまった為か、アメリカ生まれの日本人、要するにアメリカ人と思われている様で、昔程は差別されなくなった。差別は良くない。でも、気が付かないうちに差別をしている事もあるかも知れない。

 

今から十数年前、夫と子供と、日本に我が両親に会いに行った時のこと。

場所は割と大きい横浜方面の実家の最寄り駅。そこからバスに乗って帰る途中。

写真が趣味の夫は、駅前の駐輪場の写真を熱心に撮っていたので、子供一緒に親に電話を掛けに公衆電話に行った。まだ幼い子供に、「今から電話するから、ちょっと待っててね」と英語で諭していた時、凄い威力のある声が「何よあんた!」と隣から聞こえて来た。「え?」と思って隣を見ると、その声は私に向けられたもの。ぶつかっちゃったのかな、と思って瞬間に「すみません」と言ったと思う。(すぐ謝る日本人の癖が出た)すると、どうやら、その年配の女性のお怒りは私が英語を話していたからご立腹の様子。「日本人なら日本語話しなさいよ!!」とブンブンと説教を始めた。呆気に取られて何も言い返さない私と、怖くてフリーズしてしまった私たちの前に、写真を撮り終えた夫が走って来た。全く状況が見えていない能天気な夫は「この国の自転車は凄い!自転車の駐輪場なんて見たこと無い」と興奮しながら英語で捲し立てること数分。気がつくと、その女性はいなかった。

兄弟にこの話をしたところ、その女性の心境を想像してくれた。

「最近、日本語より英語を子供に教える親が増えてるというニュースが多い。日本を蔑ろにする行為で腹立たしい。たまたま電話をしに行ったら、英語を話す母親(私)が隣にいた。英語を教える前に日本語を教えるのが筋だと説教していたら、思いっ切り外国人の夫らしき人が来てペラペラ何か言っている。あぁ、国際結婚で日本語を話さない人たちなんだ!ここは帰ってしまおう」という感じ。

本人に聞いた訳では無いのであくまでも想像。これは「向こうに勝手に想像して勝手に怒られて、私はちょっとムッとした」ケースである。「貴方は英語より日本語で話し掛けてあげたほうが良いと思うわよ」と言ってくれてたら良かったのに、と今でも思う。

 

次のケースは、東京ネズミ国に向かう途中。

「急行」の電車が来たので3人で飛び乗った。その電車がネズミ国駅に停まるか分からなかったので、車内の地図を見ようと思ったが混雑していてそれも難しい。そこで隣に立っていた若い男性に「すみません〜、この電車はネズミ国で停まりますか?」と聞いたところ、びっくりした顔で「わかりません」と。「そうですか、(それなら仕方ない。)有難うございます」と。「まぁ、何とかなるよね」と夫と言いつつ乗っていると、ネズミ国で停車。

「停まってよかったねー」と下車しながら気が付いたのは、その「分からない」と言った彼も下車。私の周りにいて私の質問を聞いていた多数の人も下車!! みんな知っていたのに教えてくれなかったの!?あれは割とショックでしたね。

私が面倒臭い人なのかも知れません。でも、こういう経験って忘れないんですよ。

五十を過ぎて思うーーー女性の健康について

はい、私は五十過ぎて暫く経ちました。この間40になったと思ってたのに。

時間とは非情なものです。

私は家族を医者には連れて行くけど、自分は行かないタイプ。自分で自己診断して、自己流で治して来たわけです。と言っても、単に大病をした事が無い、基本丈夫な身体のおかげ。骨も折ったことがないし、妊娠出産以外に医者にお世話になった事はないんですね、歯医者以外。歯医者は話すと長くなるので、また今度。

昨年、夫の会社で加入している健康保険会社から、「今までも散々言ってきたんですが、五十過ぎたんだから、いい加減医者に行って健康診断受けてください!怒」みたいなメールが届いたんで、仕方がなく行きましたよ、健康診断。10年くらい前に、具合が悪くて抗生物質を貰いに行ったのが最後だった女医さんに、渋々予約を入れて行きました。ちょっと後ろめたい気持ちがあったんですが、向こうもプロ、「あら、10年ぶりね」で診察開始。別に問題が無いものの、血液検査、マンモ、パップスミア、大腸内視鏡の検査をして来いと言われまして。日本と違って、アメリカの健康保険は複雑を極めていまして、その病院のそのお医者さんは健康保険でカバーされるのに、その病院の血液検査などは保険外。なので、一応、検査の処方箋を持って、安く受けられる血液検査にゴー。

一応、医療系は予約が前提のアメリカ医療。血液検査をしに、検査するだけの会社に行きまして。コロナが始まってから、オンラインでのチェックインが常態化したのは素晴らしい事で、決済もオンラインでクレカでオッケー。到着してオンラインで「着きました」とクリックすると、向こうは「テキストでお知らせするので、それまで車内で待って」というので待つこと5分くらい。オフィスに入ると名前を呼ばれて個室に向かう。その時のフィリピン出身だと言う検査技師のオジ様、何ともクセのある英語を話される方で、聞きづらい。私が日本人だと分かった途端、何か興奮するボタンをポチッと押されたかの様に、繰り返し「エイブ、エイブが云々」と大声で言い始めた。私は彼が何を言っているのか分からず、ボケーっとしていたら「知らないのか?日本の首相が暗殺されたんだぞ?!」と言われて、ようやく彼が「安倍元首相」の事を「エイブ、エイブ」と言っていた事に気づいた。「あー、あの事件ね、まぁね」という私の冷静な態度を見て、「そんな扱いなの?」と落ち着いた彼。「日本に行った事があっていい国だった」と彼は言うけど、行った日本は「成田空港内」と言う良くあるオチ。トイレが綺麗で自動販売機が楽しかった、と言う感想。血液は無事に取れて帰宅。

その次の日に結果が先生から送られて来た。極度の貧血だった。道理で時々くらっと来ていた訳だ。鉄分摂取命令が出た。その後、痛いマンモは再検査になって、再び痛い思いをした。パップスミアは一度でパス。女医さんにまた会いに行くと「貧血の理由がない」と言う理由で今度は子宮内検査、大腸検査。大腸検査は良性ポリープ1個除去したけど、他に悪いところは無かったので、結局貧血はダラダラ続いている生理のせいか?と言うオチに落ち着いた。

まぁ、全て検査した後で言うのも何だけど、やっぱり基本健康だな、私、と思った。歯を除いては。

−20度の極寒の数日

イリノイ州にも今日から寒さが戻って来た。最低気温はマイナス20度程になるそうだ。

嫌だねぇ、と言うか、もう飽きた。って言うのが率直な思い。

シカゴに初めて来た1991年の冬は結構寒くて、息を思いっきり吸い込むと鼻毛が凍ったり、半乾きの髪の毛で表に出ると霜が降った様に半凍りになった、とか結構楽しんでいた。あれから30年以上経った今、もういいです。雪は嫌いじゃ無いんですがね。この寒さで学校は休校になったりするのに、会社は休みにはならないし、それでも出勤する働き者の中西部のアメリカ人は偉い。

最近、「老後は暖かいところに引っ越したい病」が発病中。昔から西の方に行きたいなーと思ってはいるけれど、何しろ夫の両親が割と近所(と言っても車で30分)。家族の絆が強いもので、「引っ越しは義親が他界してから」なんて思ってたけれど、私よりも長生きしそうな気配。もう、自分優先で引っ越したいけれど、夫が付いて来るのかは分からない。子供もローカルの大学に行ってる最中だし、やはり今は時期じゃ無いのだろう。と言ってる間に病気になったりして夢は果たせなくなるのは嫌だなぁ。モヤモヤしながら、まずはレジメ(一応求職中)を終わらさねば。

豚肉の塊

アメリカでも中西部では、シーフードが高くて冷凍のサーモンですら高級品。

でも、豚肉は安かったりする。今週のそばのスーパーのセールで豚肉の塊が1パウンドで$0.99だった。日本円で考えると、453グラムの肉が132円くらいという事。まぁ、骨付きなので、それを引いて考えても安い。結局、12ドルくらいの肉の塊を買ってきて、半分はプルドポークにして、あとは焼豚にする事にした。インスタント•ポットという、アメリカ人家庭の半分以上は持っているんじゃないかと思われる程普及している圧力鍋で約一時間。圧力を掛けるのは20分だけど、圧力が掛かる前と自然に抜けるまでを合わせると一時間くらいはかかると思う。でも、それでチャーシューが出来てしまうお手軽さ。この電気圧力鍋を買う前は、普通のガス台で使う圧力鍋を使っていた。でも、音はうるさいし、見張っていなければならないので、思い切って購入した電気の奴は優秀ですね。

圧力鍋に入れる前、焼きを入れた後。こんなに肉を焼いても食べられちゃいます。

煮たチャーシューを煮詰めた煮汁と共に冷蔵庫で寝かして、あとは食べるなり冷凍するなりするけど、あっという間に無くなるんだろうな。