寒くて暑いイリノイ州の日々

アメリカに来てから30年。老親の為に日米間を行ったり来たり。

五十を過ぎて思うーーー女性の健康について

はい、私は五十過ぎて暫く経ちました。この間40になったと思ってたのに。

時間とは非情なものです。

私は家族を医者には連れて行くけど、自分は行かないタイプ。自分で自己診断して、自己流で治して来たわけです。と言っても、単に大病をした事が無い、基本丈夫な身体のおかげ。骨も折ったことがないし、妊娠出産以外に医者にお世話になった事はないんですね、歯医者以外。歯医者は話すと長くなるので、また今度。

昨年、夫の会社で加入している健康保険会社から、「今までも散々言ってきたんですが、五十過ぎたんだから、いい加減医者に行って健康診断受けてください!怒」みたいなメールが届いたんで、仕方がなく行きましたよ、健康診断。10年くらい前に、具合が悪くて抗生物質を貰いに行ったのが最後だった女医さんに、渋々予約を入れて行きました。ちょっと後ろめたい気持ちがあったんですが、向こうもプロ、「あら、10年ぶりね」で診察開始。別に問題が無いものの、血液検査、マンモ、パップスミア、大腸内視鏡の検査をして来いと言われまして。日本と違って、アメリカの健康保険は複雑を極めていまして、その病院のそのお医者さんは健康保険でカバーされるのに、その病院の血液検査などは保険外。なので、一応、検査の処方箋を持って、安く受けられる血液検査にゴー。

一応、医療系は予約が前提のアメリカ医療。血液検査をしに、検査するだけの会社に行きまして。コロナが始まってから、オンラインでのチェックインが常態化したのは素晴らしい事で、決済もオンラインでクレカでオッケー。到着してオンラインで「着きました」とクリックすると、向こうは「テキストでお知らせするので、それまで車内で待って」というので待つこと5分くらい。オフィスに入ると名前を呼ばれて個室に向かう。その時のフィリピン出身だと言う検査技師のオジ様、何ともクセのある英語を話される方で、聞きづらい。私が日本人だと分かった途端、何か興奮するボタンをポチッと押されたかの様に、繰り返し「エイブ、エイブが云々」と大声で言い始めた。私は彼が何を言っているのか分からず、ボケーっとしていたら「知らないのか?日本の首相が暗殺されたんだぞ?!」と言われて、ようやく彼が「安倍元首相」の事を「エイブ、エイブ」と言っていた事に気づいた。「あー、あの事件ね、まぁね」という私の冷静な態度を見て、「そんな扱いなの?」と落ち着いた彼。「日本に行った事があっていい国だった」と彼は言うけど、行った日本は「成田空港内」と言う良くあるオチ。トイレが綺麗で自動販売機が楽しかった、と言う感想。血液は無事に取れて帰宅。

その次の日に結果が先生から送られて来た。極度の貧血だった。道理で時々くらっと来ていた訳だ。鉄分摂取命令が出た。その後、痛いマンモは再検査になって、再び痛い思いをした。パップスミアは一度でパス。女医さんにまた会いに行くと「貧血の理由がない」と言う理由で今度は子宮内検査、大腸検査。大腸検査は良性ポリープ1個除去したけど、他に悪いところは無かったので、結局貧血はダラダラ続いている生理のせいか?と言うオチに落ち着いた。

まぁ、全て検査した後で言うのも何だけど、やっぱり基本健康だな、私、と思った。歯を除いては。