寒くて暑いイリノイ州の日々

アメリカに来てから30年。老親の為に日米間を行ったり来たり。

分かり合えない悲しさ

私の住んでいる市の話ですが、大都市から車で三〇分ほどの距離なので、いわゆるベッドタウンでしょう。電車も走っていて、なかなか便利な所です。そこで、今日、フロリダの州知事が演説を行なっていまして、今日はメディアも住人も盛り上がっている訳です。

盛り上がっている理由は、このフロリダ州知事のロン•ディサンティスと言う人が色々と癖のある人だから。次のトランプ?とか言われている人で、LGBTQ、中絶(条件あり)、落ちこぼれのいない学校教育、などなど、色々と反対しているんですね。アメリカはいまだに南北で色々と違った価値観があるのですが、変化を嫌う保守派が多いのが南側。と言うわけで、トランスジェンダーである私の子供はフロリダは海が綺麗で好きだけど、政治が受け付けないという所なんですね。まぁ、この人がイリノイ州で政治家としてどうこうする訳では無いんですが、最近問題のありすぎるシカゴ警察官達への演説という事で、盛り上がっています。

この盛り上がり方をみて、本当に分断は大きいな、と思いました。お互いに「嫌悪」が先に立ってしまっていて、どちらも歩み寄れない。私も実際に、デイサンティスの主張を読んだ後に嫌悪感しかなかったのですが、保守派の人は「彼はLGBTQを嫌っていない」と主張するんですね。どこをどう見たら嫌っていない、と言えるのか解らず、お互いに平行線になる訳です。

まぁ、上手いことやってる振りしていたアメリカ人も、蓋を開けてみたら実は違ったっていう所でしょうか。

落ち込むから政治の話はしたくなかったのですが、あと一歩で自殺していたかも知れない大事な我が子が、トランスジェンダーだからと差別されるのは見ていられません。と言う訳で、失礼しました。