寒くて暑いイリノイ州の日々

アメリカに来てから30年。老親の為に日米間を行ったり来たり。

日本食のストック

アメリカに帰ってきてもうすぐ2週間になるが、ずっと具合が悪かった。

最初の数日は久し振りの我が家に盛り上がって色々な事をやっていたが、五日目に突然耳の後ろにボコッと出来物が出来てしまった。それ以来、歯の調子が良くないし(歯のことは別の日に書こうと思考中)、ひたすら眠かった。コタツに入って猫とうだうだするか、カウチの上で寝るか、の二つだった。姉に依れば、「日本で両親の面倒を見た上に、片道徒歩20分のスーパーに歩いて行って、凄く疲れたのよ」と言う事。まぁ、そうなのかも知れない。

そう言う訳で、持って帰って来た日本食が地下に放ってある。

在外の日本人は皆んな同じだと思うが、日本に行く度に、重量制限目一杯の日本食を持って来る。今回も同様だ。買う時は食べる事しか考えていないので、食いしん坊はお腹が空いている時に買い物に行ってはイケナイ。でも、腹より目の方が欲しいのかも知れない。兎に角、我が家には良いのか悪いのか、地下がある。コンクリ剥き出しでお洒落な部屋ではないが、除湿機もあり涼暗所なので食べ物のストックを置いておくには良い。ところが、整理整頓の苦手な私は、この大量の日本食をわーっと置いてあるだけだ。勿論、麺類、お菓子、スナック、乾物で分けてはある。でも、この「乾物」が曲者である。何故かと考えてみる。

「乾物」と言えば、思い出すのは昭和の時代に歩いてすぐソコのアーケードにあった「乾物屋さん」である。海苔や昆布の海産物、あとは乾物屋なのに「生麺」も売っていて、木製の引き出しに生麺がチョコチョコ鎮座しているのを、お店のオバサンが欲しいだけ紙に包んでくれた。そう、昔は紙だった。八百屋さんに行けば新聞紙で包んでくれてた。懐かしい。

昔話はともかく、私は海苔、青のり、鰹節、切り干し大根、干しエビだの、そう言うのが好きだ。実際に料理に使うかと聞かれると、滅多に使わない。でも、日本に行くと欲しくなる。そういう者なんです。だから買う。今年は一年間に日本に3回も行ったから、もっと買ってきた。これを片付けねばならない。

wikiによると、「乾物(かんぶつ)とは、保存性や食味の向上を目的として水分を抜き乾燥させた食品の総称」だと。要するに、野菜、海産物、肉類も、乾燥させちゃうと同じカテゴリーの乾物仲間になってしまう。乾物とは素晴らしい物だ。でも、私には整理整頓し辛いモノである。